ドイツで賃貸物件を探している方が驚かれるのは、「キッチンが無い賃貸物件もある」、ということではないでしょうか。
え?!キッチンが無いってどういうこと?!理解不能!!!
ですよね~、分かります、その反応!
それでは、実際に私が引越した時のキッチンの写真を見てください!
最初にこれを見た時は、『マジかぁ』ってなったよ(笑)
私も驚きましたが、ドイツの賃貸物件では、「キッチン無し」は、一般的な慣習となっているようです。
※近年では、キッチン付き賃貸物件も増えてきてはいるようです!
※駐在員の方とかだと、キッチン付きの良い賃貸物件に住まれている方がほとんどだと思います。
この記事では、①キッチン無しの賃貸文化が根強くある理由 ②実際に私達夫婦がキッチン無しの賃貸物件を借りた際のDIYの様子と方法 についてお伝えします!
なぜキッチンが無いのか?
まず大前提として、家主は賃貸物件にキッチンを設置する法律的な義務が無い、ということです。
キッチン無し文化が根強くある背景には以下の3点の理由が挙げられます。
- 多くのドイツ人はキッチンを非常に個人的なものとして解釈している。
- 日本のような「2年更新文化」はなく、長期的に住む人が多い。
- よってキッチンのスタイルや色など、自分好みをキッチンを取り揃えて快適に過ごしたいと考えている
キッチン無し物件のメリット
- 自分好みのキッチンを選べる
- 家賃が安め
キッチン無し物件のデメリット
- 設置まで時間がかかる
- 設置費用が高い
- どれくらい長く住むか分からない人にとっては、コスパが悪い
- 引っ越し先に今のキッチンが搬入できるとは限らない
ちなみに、退去することを決めた際は、次の入居者または家主にキッチンを売却することもできるようです。
自分達でキッチンをDIYしてみた
キッチン無しの場合、①外注 ②自分達でDIY のパターンでキッチンを設置することになります。
①の場合:IKEAやホームセンターなどでサービスがあるので、打ち合わせの後、業者が来て設置作業となります。
外注となるので費用はとても高く、さらに設置までの時間はかかりますが、自分達でやらなくていいので、楽さはあります。
私達の場合は②の自分達でDIYという選択肢を取りました。
物件図面を参考にしながら、IKEAのオンラインですべて注文し、配送された後は、自分達で組み立てをしました。もちろんシンクやIH、オーブンの設置などもすべてです。
お金は節約できますが、時間がかかりますし、なによりキッチンが完成するまではとにかく不便です。
私は当時9カ月の息子を連れて、東京→南ドイツに引っ越しをしたのですが、シンクもないので、ミルクを作るのも一苦労。あまりの不便さに、ストレスで精神崩壊しかけました(笑)
ちなみにかかったコストは20万円程度、日数は5日、でした。
今回は、助っ人の義父が工具を持ってきたので、工具関係については新たに買うことなくキッチンを作れました。
工具から揃えたらもっと大変だったろうな…と思います。
日本からお引越しされる方でしたら、間違いなくキッチン有りを選択されることをオススメします(笑)
今回は「ドイツの賃貸事情」について解説しました。
DIY大国のドイツでは自分で家をリフォームしたりする人もいるくらいですから、キッチンDIYも珍しいことでは無いようです。が、お金に余裕があるのであれば外注をしたり、キッチン有り物件を賃貸する方がストレス無く新生活をスタート出来るでしょう(笑)
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