ドイツをはじめヨーロッパの多くの住宅では地下室(ドイツ語でKeller/ケラー)があり、ボイラーや洗濯室、物置などに利用されていることが多いかなと思いますが、ドイツでは地下室に洗濯機を設置する、というのは決して珍しいことではないようです。
TANEKO
私が借りているアパートでは、日本でいう3階建て+地下室という構造。
地下室には、洗濯機置き場と各世帯に与えられた洗濯干し場&物置スペースがあるよ。
すべての住宅で洗濯機の地下室設置が必須というわけはなく、だいたい下記の4つのパターンで置き場が分類できるようです。
- 地下室に設置
- バスルームに設置
- キッチンに設置
- 選べる(室内置きか外置きか)
地下室設置か、同じ居住スペースに設置か…。
もし悩まれている方がいれば以下のメリット・デメリットを参考にしてみてください。
目次
地下室に設置するメリット&デメリット
メリット
- 休日や深夜にも洗濯機を使用できる
- ドイツには、静かにしないといけない時間帯“Ruhezeit” (22時〜翌朝7時、13〜15時、日・祝日は終日)があるので、基本的にこの時間帯は洗濯しないのがベスト。洗濯機の振動や騒音で隣人から文句を言われることも…。地下室の場合、騒音や振動で迷惑をかけることがないので、Ruhezeitの間も使用できるのがメリットです。
- 居住スペースを広々&静かに使える
- キッチンやバスルームに洗濯機があると、洗濯機と乾燥機の騒音から逃れられない。
- 洗濯機や乾燥機を設置しないので、見た目がスッキリし、居住スペースの美観を損なわない。
- 物干しスペースも居住スペースに場所を取らない。
- 設置が簡単
- 大抵の場合、すでに地下室に配管と電気接続が設置されているので、洗濯機・乾燥機を設置するのは容易。
- 浸水被害の可能性が低い
- 洗濯機を使用する際の浸水や水漏れのリスクが軽減され、下層階の人への被害を防ぐことができる。
- 部屋がカビっぽくなるのを防げる
- お部屋に干すとなると部屋が湿っぽくなり、カビが発生しやすくなる。我が家でも一度バスルームに干したけど、すぐにカビが生えた…(もはやバスルームの除湿性を疑うレベル)地下の洗濯干しスペースだと換気も常にできるので、気にならない。
デメリット
- 面倒&大変になる
- 洗濯カゴを持って地下室に移動するのが、まぁ面倒で大変!!(笑)特に、我が家には赤ちゃんがいるので、寝ている時に地下室に行くか、抱っこ紐で一緒に行くかなので思い立った時にササっと洗濯できないのが大変。
- 階段の上り下りが大変。
- 忘れやすい
- 洗濯機と乾燥機の終了アラーム音が聞こえないので、洗濯物を洗っていたことを忘れやすい。何度この失態をしていることか…
バスルームorキッチンに設置するメリット&デメリット
メリット
- 洗濯が楽
- 地下への移動が無いので、ササっと洗濯できるのがやはり便利なポイント
- 時間と労力を大幅に節約
- 洗濯物をする工数を大幅に削減できるので、心理的&体力的な労力が減る。
- 洗濯→干す→たたむ、の作業が同じフロアで出来る。
- 忘れにくい
- 終了音が聞こえるので、終わったらすぐに取り出せる。
デメリット
- 時間帯と曜日によっては洗濯できない
- ドイツには静かにしないといけない時間帯“Ruhezeit” (22時〜翌朝7時、13〜15時、日・祝日は終日)があるので、響きやすい住宅だと、洗濯したくてもできない可能性も…。
- バスルームやキッチン、居住スペースが狭くなる
- 限られたバスルームやキッチンの床面積が奪われてしまうので、収納など有効活用できるスペースが奪われてしまう。
- 居住エリアによっては、バルコニーで干すことがタブーな場合もある。室内干しメインとなると、干す場所を取られるので居住スペースが狭く見えるかも。私の住んでいるエリアは郊外なので、バルコニーや庭で干している家庭も多いです。
- うるさい
- 特にキッチンにある場合は、リビングと隣接していることが多いので、うるさいと感じることが多い。
選べる場合
選べる場合は、自分達のライフスタイルに合わせて設置場所を選びましょう。
ちなみにドイツ人の多くは、「地下室設置」を好みます。
時間帯や曜日、騒音を気にせずに洗濯物ができるし、居住スペースを広く使えるため、だそうです。
けど、もし私が選べるのであれば、同じフロアにある方が断然便利だと思うので、バスルームかキッチンに欲しい…(苦笑)
海外にくれば、いろいろな文化や慣習の違いはありますよね。
洗濯機置き場が地下室にある、というのもなんだかおもしろいドイツ文化だと感じる今日この頃でした。
この記事が、これからアパートを選ぶ方の参考になれば幸いです^^
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